「1レッスン550円」の宣伝文句で話題のワンコインイングリッシュ。しかし、実際の料金体系や講師の質、予約の取りにくさなど、入会前に知っておくべきデメリットが多数存在します。
ワンコインイングリッシュは確かに格安で英会話レッスンを受けられる魅力的なサービスですが、「思っていたのと違った」「こんなはずじゃなかった」という声も少なくありません。
この記事では、実際の利用者の口コミや体験談をもとに、ワンコインイングリッシュの隠れたデメリットと注意点を詳しく解説します。入会を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

目次
ワンコインイングリッシュとは?基本情報をおさらい
ワンコインイングリッシュは、東京都内9校と横浜、大宮、オンライン校を展開する格安英会話スクールです。「グループレッスン1回60分550円」という破格の料金設定で注目を集めています。
基本的なサービス内容
- グループレッスン:最大7名、60分550円
- プライベートレッスン:マンツーマン、60分3,960円〜
- 講師:合格率2.5%の厳選されたネイティブ講師
- 校舎:都内主要駅近くに展開
一見すると魅力的なサービスに思えますが、実際には多くのデメリットが存在します。
【最重要】実際の料金体系と隠れた費用
「550円」は嘘?実際の月額料金
最も重要なデメリットは、宣伝されている「550円」だけでは受講できないことです。
実際の料金構造
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| グループレッスン料 | 550円/回 |
| 月会費 | 3,300円 |
| 合計(週1回の場合) | 4,950円/月 |
つまり、1回あたりの実質費用は約1,238円となり、宣伝文句の「550円」とは大きく異なります。

初期費用も高額
| 費用項目 | 金額 |
|---|---|
| 入会金 | 30,000円 |
| 体験レッスン料 | 1,650円 |
| 月会費(初月) | 3,300円 |
初月だけで35,000円以上の費用が発生することになります。
「体験レッスン後にその日に入会すると入会金無料」のキャンペーンもありますが、これは期間限定であり、通常は30,000円の入会金が必要です。
追加費用が発生するケース
振替オプション
- 通常の振替:追加料金が発生
- 休会制度:月額1,100円(レッスンを受けない月でも課金)
その他の隠れた費用
- テキスト忘れ:貸出料が有料
- キャンセル料:条件によって発生
講師の質とレッスン内容のデメリット
講師の質にバラつきがある
合格率2.5%の厳選と宣伝されていますが、実際の利用者からは以下のような声が寄せられています:
「講師は多数の国籍の方がいてやはりみんな教え方はそれぞれ特徴があり、いいところも悪いところもありました。講師によって授業満足度の差がかなりあります」
具体的な問題点
- 教え方の統一性がない
- 国籍による英語の癖やアクセントの違い
- 授業の進行スキルに個人差がある
グループレッスンの問題点

発言量の偏り
- 講師が話しすぎる:「先生のスピーチコンテストみたい」
- 生徒の発言時間が限られる:「月に30分くらいしか話してない」
レベルのバラつき
- 同じクラス内での英語レベルの差
- 授業の進度が不統一
- 曜日変更で同じ内容を繰り返す
内容の物足りなさ
「社会人相手に『どんなスポーツをしますか?』『友達と何をして遊びますか?』など、まるで中学の英語の時間のようでした」
予約システムと利用しやすさのデメリット
人気講師の予約争奪戦
最も頻繁に挙げられるデメリットの一つが、予約の取りにくさです。
問題点
- 人気講師は即座に予約が埋まる
- オンライン予約システムでの争奪戦
- 希望する講師との受講が困難
「毎回予約済みと予約可能な先生が二極化していて、希望講師に予約することはほとんどできませんでした」
固定制の制約
グループレッスンの制約
- 曜日・時間固定制
- 自由な時間選択ができない
- スケジュール変更の柔軟性がない
振替制度の問題
- 追加料金が発生
- 振替できる回数に制限
- 振替先の選択肢が限られる
学習効果・上達面のデメリット
上達実感の難しさ
多くの利用者が指摘するのが、英語力の向上を実感しにくいという点です。
主な原因
- 明確な学習目標の設定がない
- 進度管理が不十分
- 個人の弱点への対応が不足
「なんとなく受けていると、英会話で上達が感じられにくいです。英会話スクールだけだと上達しているのかわかりにくいです」
初心者向けレベルの限界
上級者には物足りない
- 基礎レベルの内容が中心
- TOEIC高得点者も基礎クラスに配属
- 発展的な内容への対応が不十分
「TOEIC900点目指していましたが、挨拶程度ができる基礎の基礎レベルのクラスに振り分けられ、少しショックでした」
テスト対策には不向き
対応していない分野
- TOEIC対策
- 英検対策
- ビジネス英語の専門的な内容
システム・サポート面のデメリット
講師の入れ替わりが頻繁
安定したレッスン環境を求める方には大きなデメリットです。
入れ替わりの原因
- ビザの関係での一時帰国
- 講師の個人的な事情
- 雇用条件による離職
「ビザの関係で一時帰国しなくてはならない講師がいたり、グループレッスンの先生が翌月に急に変わることもありました」
学習サポートの不足
サポート体制の問題
- 個別の学習相談が少ない
- 目標設定のサポートが不十分
- 学習方法の指導が限定的
他の英会話サービスとの比較
オンライン英会話との比較
| サービス | 月額料金 | レッスン回数 | 1回あたり費用 |
|---|---|---|---|
| ワンコインイングリッシュ | 4,950円 | 4回 | 1,238円 |
| DMM英会話 | 6,480円 | 毎日 | 209円 |
| レアジョブ | 4,620円 | 毎日 | 149円 |
| ネイティブキャンプ | 6,480円 | 無制限 | – |
オンライン英会話と比較すると、コストパフォーマンスが低いことがわかります。
他の通学型英会話スクールとの比較
価格帯別の特徴
- 同価格帯のサービス:より充実したサポート体制
- 少し高めのサービス:質の高いネイティブ講師、充実したカリキュラム
実際の利用者の声
悪い口コミ・評判
「自分の期待通りに授業が進められないことを、責任転嫁して生徒に押し付けるのは本当にやめてほしいです」
「オンライン英会話では月に20時間以上話せましたが、ワンコインは月に30分くらいしか話してないような気がして、自分の英語力が落ちるのが怖くて辞めました」
「とにかく安く抑えたいって人には間違いなく最適だと思います。お金をもうちょっとだけ出せるのであれば、学習相談や質のいいネイティブスピーカーが多いサポート充実な他の英会話教室を検討してみてもいいかもしれません」
ポジティブな意見も
「通いやすい場所で、中も清潔できれいな雰囲気のいいスクールです。スタッフの対応も気持ちがよいです」
「最初にかかる料金を最低限に抑えたい人にはとても使い勝手のいいスクールだと思います」
ワンコインイングリッシュに向いている人・向いていない人
向いている人
- とにかく安く英会話を始めたい
- 英語を話すことに慣れたい初心者
- 固定スケジュールで通える
- 講師の質より価格を重視
向いていない人
- 上級者レベルの英語力向上を目指す
- TOEIC・英検などの試験対策をしたい
- 柔軟なスケジュール調整を求める
- 質の高いサポートを期待する
- コストパフォーマンスを重視する
入会前に検討すべき代替案
オンライン英会話サービス
- DMM英会話:毎日レッスンで月額6,480円
- レアジョブ:毎日レッスンで月額4,620円
- ネイティブキャンプ:レッスン受け放題で月額6,480円
他の通学型英会話スクール
- NOVA:月額11,000円で月4回
- ECC外語学院:月額17,600円で月4回
- イーオン:月額12,788円で月4回
英語学習アプリ
- スタディサプリENGLISH:月額2,178円
- Cambly:月額2,074円〜
- Preply:講師により価格変動
まとめ:ワンコインイングリッシュのデメリットを理解して賢く選択
ワンコインイングリッシュは確かに格安で英会話レッスンを受けられるサービスですが、以下のような重要なデメリットがあることを理解しておく必要があります:
主要なデメリット
- 実際の料金は月額4,950円(550円は1回あたりの基本料金のみ)
- 初期費用が高額(入会金30,000円など)
- 講師の質にバラつきがある
- 予約が取りにくい(人気講師は争奪戦)
- 上達実感が難しい(明確な目標設定・進度管理が不足)
入会を検討する際のポイント
- 実際の月額料金を正確に把握する
- 自分の英語レベルと学習目標を明確にする
- 他のサービスとコストパフォーマンスを比較する
- 体験レッスンで講師の質を確認する
- 予約システムの使いやすさを確認する
「安い」という理由だけで選ぶのではなく、自分の学習目標と照らし合わせて慎重に検討することが重要です。
特に、本格的な英語力向上を目指す方や、コストパフォーマンスを重視する方は、オンライン英会話サービスや他の通学型英会話スクールも併せて検討することをおすすめします。
英会話学習は継続が最も重要です。料金だけでなく、自分が続けられる環境かどうかを総合的に判断して選択しましょう。
